製鉄所
ではいろいろな鉄をつくっています
「鉄」とひとことで言っても、使い道によって、いろいろな種類の鉄があります。
製鉄所では、いろいろな使い道にあわせた種類の鉄を、注文にあわせてつくっています。
製鉄所の「こまった」
- まとめてつくれる量が決まっている
- 種類によってかかる時間がちがう
- できるだけ同じ種類の鉄を連続でつくったほうがいい
鉄(
鋼
)をつくる順番を考えてみよう!
ある製鉄所では、自動車用の鉄と橋用の鉄をつくっています。
以下の10この注文がきたとき、どの順番でつくれば、すべて期限にまにあうか、プログラミングをつかって考えてみましょう。
注文ID | 使い道 | 注文量 [ t ] | 期限 [ 時間 ] |
---|---|---|---|
A | 自動車 | 150 | 50 |
B | 橋 | 600 | 25 |
C | 自動車 | 500 | 50 |
D | 橋 | 250 | 76 |
E | 自動車 | 500 | 76 |
F | 橋 | 600 | 120 |
G | 自動車 | 300 | 120 |
H | 橋 | 300 | 145 |
I | 自動車 | 100 | 150 |
J | 橋 | 50 | 150 |
鉄をつくるときの条件をたしかめよう
ここでは、以下の条件で鉄をつくるものとします。
-
鉄(鋼)は、
転炉 という大きなバケツのような装置でつくります。 - 1度にまとめてつくれる量は転炉の大きさで決まります。ここでは、270tとします。
- 1度にひとつの種類の鉄しかつくれません。
- 1回つくるのに自動車用は9時間、橋用は7時間かかります。
-
つくる鉄の種類が変わるときには、きりかえ時間がかかります。
- 自動車用から橋用へのきりかえ:2時間
- 橋用から自動車用へのきりかえ:1時間
ひとつの注文をつくる時間を計算しよう
■ まずは、ワークシートで計算方法をたしかめよう。
※画像をクリックするとPDFファイルが開きます
■ ひとつの注文をつくる時間を計算するプログラムをつくってみよう。
チュートリアル Part1【参考】ブロックの基本的な動きを確認しながらやりたい場合はこちら!!
全部の注文が期限にまにあうかたしかめよう
■ワークシートで複数の注文に対応するときの、計算方法をたしかめよう。
※画像をクリックするとPDFファイルが開きます
■全部の注文が期限にまにあうか たしかめるプログラムをつくろう
チュートリアル Part2さいごに
鉄づくりの順番を考えるのはいかがでしたか?
ホンモノの製鉄所では、もっと多くの注文に対応しています。また、つくる鉄の種類がかわるときには、きりかえるための時間がかかりますし、少量の注文は、まとめてつくったり、転炉によゆうがあるときは、多めにつくっておいて、あとで使えるようにしたりしています。
そういったことを考えると、たくさんの注文をつくる順番を決めるのが大変なので、「最適な順番を見つけるプログラム」が製鉄所では使われています。
鉄づくりの現場では、コンピューターシステムが、いろいろなところで活用されています。巨大な設備の裏側を支えるコンピューターシステムにも、ぜひ注目してみてください!
(参考)基本的なブロックだけでつくったプログラム
チュートリアルでは、このミッション専用のブロックを使っていますが、基本的なブロックだけでプログラムをつくることもできます。
こちらからどうぞ