授業で利用するプログラミング画面(チュートリアル)について

2023-08-29

授業で利用するプログラミング画面について

私たちは、K3Tunnelを使った出張授業を多く実施させていただいております。現在、授業で実施できるコンテンツ(ミッション)は7つあるのですが、そのうち5つで「チュートリアル」と呼んでいるプログラミング画面を使っています。この記事では、そのチュートリアル画面について紹介します。

K3Tunnelの授業は「プログラミング”で”学ぶ」をコンセプトにしています。そのため「プログラミング自体では困らせない」ことを意識して授業を組み立てており、ほとんどのコンテンツで「真似してプログラミングしてみる」チュートリアル画面を採用しています。例えば、システムエンジニア体験講座で実施している「パン屋さんのこまったを解決しよう」で使っているチュートリアルは、こちらです。

「パン屋さん」のチュートリアル画面

チュートリアル画面は、スモールステップに分かれており、最後まで進めると目的のプログラムが出来上がるようになっています。

以下のように進めることを前提としています。

  • ピンクのところに書いてあることを読んで、まず何をやろうとしているのか確認する
  • できあがり例を見て完成形を確認する
  • 確認したら「作業していた状態」に戻して「できあがり例」を目指してブロックを並べていく
  • (必要に応じて)ヒント動画で操作内容を確認する
  • 「できあがり例」と同じになったら「実行」する
  • 次のステップに進む

したがって「何もわからない」状態でも、なんとなくプログラムを組むことはできてしまいます。

そして、なんとなくつくったプログラムを使って、ミッションの問題解決に挑戦します。例えば、「パン屋さんのこまったを解決しよう」のミッションでは、パン屋さんが「売れ残りゼロ、売り切れゼロ」を達成するための「いくつパンをつくればいいか決めるプログラム」をよりよくするために試行錯誤していきます。

プログラムを組むこと自体よりも、プログラムを使って何ができるのか、プログラムを使った課題解決とはどういうことなのか、を体験してもらうことを目的としています。そのため、チュートリアル画面は「プログラミングをするためのツール」というよりも「プログラミングを体験するためのツール」となっているのです。

結果として、多くの子どもたちが自力で進められるので、K3Tunnelを使って授業を実践してくださった先生方からは

  • ヒント動画やお助けブロックがあるので、子どもたちが自分ですすめられるのがよい
  • 「苦手な子」も手を動かせるところがよい
  • 特に複式学級での実践で助かった

との声が寄せられています。

また、プログラミング自体の学習という観点から見ても、なんとなくプログラミングを体験してみること、真似してみることは、プログラミングの入り口にたったばかりの初心者にとっては大切な学びになります。なんとなくの体験から、本格的なプログラミング学習へステップアップする子がひとりでも多く出てくることを願っています。

▼「チュートリアル」紹介動画