MISSION #09
  • 指導者のみなさまへ

データをめぐる謎を探れ!

はじめに

「Mission09 データをめぐる謎を探れ!」は、通常の単元学習の中に取り入れ、活用していただくことを目指した教材です。 このページでは、授業用の素材を提供するとともに、実践例などもあわせて紹介します。

本教材について、指導者向けガイドブックの配布と教員向け研修会を実施しています。
お問合せは、「データをめぐる謎を探れ!」授業支援事務局(NPO法人教育研究会)サイトからお願いいたします。

【1】標準指導案・授業進行スライド・ワークシート

実証授業(45分×2コマ)で使用した指導案、授業進行スライド、ワークシートをダウンロードすることができます。 2時間連続での展開例となりますが、学習の狙いにあわせてアレンジしてご利用ください。

■指導案

※画像をクリックするとPDFが開きます。

■指導案・授業進行スライド・ワークシート

素材一式まとめてDLはこちらから。

  1. 指導案 [Adobe PDF形式]
  2. 授業進行スライド [Microsoft PowerPoint 形式]
  3. ワークシート [Adobe PDF形式]
  4. 発表用用紙 [Adobe PDF形式]
資料をまとめて(24.6M)
2019/12/04 スライドの依頼2データの数値が誤っていたものを修正しました
2020/01/16 スライド内の「ノート」を修正しました

ガイドブックの請求はこちらから
※「データをめぐる謎を探れ!」授業支援事務局(NPO法人教育研究会)サイトに飛びます。

【2】アレンジ例:依頼2をメインに取組む

新潟大学教育学部附属新潟小学校の梅津先生による算数科「資料の整理」単元での実践例です。
新潟大学創生学部の澤邉准教授協力のもと授業案をアレンジしていただきました。

前時にて、ヒストグラムについて学習した上で、依頼2をメインに取り組む60分での実践です。

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■授業のようす

依頼1は、データを見て気づいたことを共有し、代表値の特徴を学習しました。
依頼2では、プログラミングを実践。グラフや代表値を比較し、活発なディスカッションが行われました。

■実践した梅津先生より

算数の文脈、課題解決の中でプログラミングを学べることが理想だと思っています。 サイト上に公開されているスライド、ワークシートを活用することで、児童がプログラミングのよさを実感できる授業にすることができました。

■澤邉准教授より

企業・学校・大学の協働による授業場面での効果検証事例はまだ少なく、 学校(子ども)の学習の文脈に馴染ませる新たなステージの実践研究の可能性を感じます。 授業設計では、単元構成や教科間の関係も意識される必要があるため、 「教育実践現場におけるカリキュラム・マネジメント研究」ともいえるでしょう。

【3】アレンジ例:単元学習の最初に依頼1に取組む

新潟市立大通小学校の山上先生による算数科「資料の整理」単元での実践例です。全7時間の単元指導計画のうちの1時間目として実践したいただいたものです。

依頼1を「先生の意見が違う」という設定に変更し、より身近な問題としていることが大きな特徴です。

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■授業のようす

身近な先生が登場し、子どもたちは熱心に課題に取り組んでいました。

■実践した山上先生より

導入部分で、児童の関心をひきつけることができました。手計算の難しさ、大変さという困り感から、K3Tunnelを使うという流れにより、児童はプログラミングの必要性を感じることができていました。

単元の最初での実施ということもあり、1時間で代表値すべてを理解することが難しいようでした。依頼1を2回に分けて丁寧に実施するという方法でもよいと感じました。 → 改善授業案はこちら。

それ以外に、最初の1時間で代表値の意味と手計算をしっかり学んでから実施すると、より効果的な学習ができたかもしれません。

【4】アレンジ例:オリジナルの課題に取り組む

千葉大学大学院と企業教育研究会による連携講義で、大学院生の郡司日奈乃さんが、千葉大学教育学部附属中学校3年生の選択教科で実践してくださいました。

依頼1は、標準指導案の内容を50分で実施し、依頼2として、オリジナルの課題を作成しました。

依頼2は、自治体会長からの依頼で、どのレストランに出店依頼を出すか検討するというものです。

自治体会長から提示された、候補レストランの特徴と「地域住民100人分の、過去10日間の昼食代データ」をもとに検討を進めます。

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■授業のようす

プログラミングには、チュートリアルではなく、プロジェクトエディタ画面を使用しましたが、オリジナルデータの登録、ヒストグラムの表示、ヒストグラムの「階級の幅」の変更など、すぐに使いこなせていました。 さらに、依頼1で使った代表値を表示するブロックも積極的に使うなど、上手にプログラミングを活用してデータを分析していました。

生徒たちにとって身近なレストランが、出店候補として設定されていたこともあり、熱心に議論を重ねている様子がうかがえました。 数値データ以外の情報もあわせて、各グループとも自分たちなりの根拠をもって出店依頼をするレストランを決めることができました。

■実践した郡司日奈乃さんより

この授業では、小学生向けの教材を中学3年生でも、場面に応じた適切なグラフの使用について学び、プログラミングを使って試行錯誤したくなる50分間にすることを心がけました。特に、地域住民100人分のデータについては、「階級の幅」を変更することでさまざまなグラフの解釈できるよう、こだわって作成しました。

【協力・監修】NPO法人企業教育研究会

NPO法人企業教育研究会は、千葉大学教育学部教授・藤川大祐氏が理事長を務めるNPO法人です。企業等と連携しながら授業づくり、教材開発を行なっています。

小中学校でのK3Tunelの活用について

K3Tunnelでは、「データをめぐる謎を探れ!」の他にも、小学校授業で使える教材や、教員向けセミナー、出張授業などを提供しています。 詳細はこちら open_in_new