今回はNSSOLのグループ会社のひとつ日鉄ソリューションズ関西株式会社(以下、NSSOL関西)が主体となって、東大阪市立楠根小学校での出張授業を実施しました。NSSOL関西では今回が初めての出張授業ということで、NSSOLの協力を得つつ実施しました。
授業内容
授業内容は、「Mission06 パン屋さんのこまったを解決しよう」を使ったシステムエンジニア体験講座です。授業進行スライド、テキストはこちらのページで公開しています。
システムエンジニアとは?
まずは、システムエンジニアってどんなおしごと?というのをスライドにそって紹介しました。サーバールームの写真を見ながら、「これなんの写真かわかる人?」という問いには、「・・・?」とわかる人はいませんでしたが、「サーバーって聞いたことある?」と問いかけると、多くの子が手をあげてくれました。最近はゲームなどで「サーバー」という言葉自体にはなじみがあるようです。
事例紹介
実際にどんなシステムがあるのかをNSSOLの事例から3つ ご紹介しました。2クラス目で「Jリーグって知ってる人?」と問いかけると、「・・・」(1人だけ手をあげてくれました)。そのあと少しシステムの紹介がしづらかったので、3クラス目では「サッカー好きな人?」「プロの試合見たことある人?」「プロサッカーの試合をJリーグっていうんだけど、聞いたことある人?」といように質問のアプローチを変えることで、(Jリーグを知っている人の数はそんなに多かったわけではありませんが、)スムーズにシステムの紹介が行えました。
おしごとのながれ
企画⇒提案⇒設計⇒開発⇒運用と表現されることが多いシステムライフサイクルを「こまった⇒ねらいをさだめる⇒作戦をたてる⇒開発する⇒使う」に置き換えて、システムエンジニアのおしごとのながれとして紹介し「パン屋さんのこまったを解決する」という設定でシステムエンジニア体験スタートです。
こまったを理解する
パン屋さんの「こまった」は「早く売り切れたり、たくさん売れ残ったりする日があること」として、ここから「あらかじめ教えておいたルールにしたがって、その日つくるパンの数を教えてくれるパン屋さんアドバイザーをつくろう」という取組につなげます。
開発する
以下の順番で開発していきます。
- かくれたルールを見つける
グラフとカレンダーから、どんなルールが隠れているかを考えてみます。
- 設計する
みつけたルールを、設計書の形にまとめていきます。空白になっているところは各自読み取った数字を書き込んでいきます。
- 作る(チュートリアルでプログラミング)
チュートリアルにしたがって、プログラミングを進めていきます。もくもくと取り組む姿や自然と近くの友達と助け合って取り組む姿が見られました。
- チューニングする
チュートリアルでベースとなるプログラムが完成するため、設計書作成時に決めた数字を反映させたうえで、チューニングを行いました。
まとめ
「パン屋さんアドバイザー」が完成して「これで、パン屋さんは売り切れゼロ、売れ残りゼロを達成できそうです!」となるのですが、「ところが数か月後、また・・・」と続き「こまったに戻ります」で授業は終了です。
子どもたちの感想
アンケートには、以下のような感想が寄せられました。
- 難しかったけどていねいに教えてくれて楽しかった
- パン屋さんの問題解決できてよかった
- 算数のようにグラフを見て書いたり設定するのが楽しかった
- プログラミングに興味をもった、もっと知りたいと思った
楠根小学校のみなさん、ありがとうございました!