Dots to Codeは、日本国内における「IT・ハッカソン・起業」の3つの分野のジェンダーギャップの解消を目指して開催された国内最大級の女性&ノンバイナリー向けハッカソンで、2024/03/29(金)に東京ドームのシアター・G・ロッソで最終ピッチイベントが開催されました。
Dots to Codeは、過去に参加したハッカソンでジェンダーギャップからくる居心地の悪さを感じたことのある当事者が発起人となり「ギャップを埋め、新たな可能性を見出す」をコンセプトに掲げています。NSSOLは、このコンセプトに賛同し、シルバースポンサーとして協賛しています。スポンサーとして、イチ参加者として、審査員として、様々な形でDots to Codeに参加してきました。その様子をレポートします。
Dots to Codeとは
Dots to Code主催者の石戸谷さんが、アツい想いや運営の様子をつづった記事を「国内最大級の女性&ノンバイナリーの方向けハッカソンを大学生が主催した話」というタイトルで公開しています。この記事には、Dots to Codeの背景や目的、運営の様子が詳しく記されていますので、ぜひご一読ください。
ゆる参加者視線で見たDots to Code
私は、スポンサー企業の窓口担当者でありながら、楽しそうな様子がうらやましくなり、イチ参加者としてハッカソンを味わってみたいと思うようになりました。ただ、ハッカソン期間中は公私ともに忙しいことが確定していたので、途中であきらめるかもしれない個人参加のゆる参加者としてエントリーすることにしました(そして、早々に開発はあきらめました)。開発をあきらめたのちは、スポンサー企業のヒトとして関わらせていただきましたが、大変楽しい時間を過ごすことができました。
Slackの雰囲気
参加エントリーして招待されたSlackは、始まってすぐに、あたたかい雰囲気が形成されていっていました。自己紹介や質問チャンネルで情報交換が盛んにおこなわれていましたが、中でも個人的なお気に入りは「しりとり」チャンネル。参戦する勇気はでなかったのですが、ひそかに楽しく拝見させていただいておりました。
ワークショップ
初心者参加歓迎としているDots to Code。ハッカソン期間前半で、初心者向けのワークショップが複数用意されていました。これは、助かった参加者が多かったのではないでしょうか。特にチーム開発が初めてだったり、プログラミング初心者が多いチームでは、ワークショップでやったことをベースに開発を進めている様子がうかがえました。
中間報告
ひととおりチームが結成され、開発が本格スタートする頃に行われた中間報告は、オンライン開催で1チーム1分程度のプレゼンでした。プレゼンに対して、メンターからフィードバックコメントがあり、他の参加者はGoogle Jamboardにコメントを残すという形式でした。
1分という短い時間でしたが「想い」が詰め込まれているチームが多く、フィードバックも盛んにおこなわれており、とてもいい時間でした。特に、個人参加同士が集まってできたチームは、短期間でのチームビルディングで大変だったと思いますが、中間報告の時点で、チームカラーがすでにできているチームが多かったように感じました。私も、この時点ではまだ、開発をあきらめていなかったので、こっそり発表に混ぜてもらい、楽しい経験ができました。
ブレイクアウトルームに分かれての開催だったため全チームを拝見することはできなかったのですが、このJamboardが大変気になりました。この1枚だけみても雰囲気がわかると思います。
最終報告まで
東京ドームのシアター・G・ロッソで行われる最終ピッチへの進出をかけた最終報告は3/22(土)。それまでの間、チームは開発を進め、最終報告に向けて準備を進めていました。全体のSlackチャンネルでチームを超えてフォローしあう姿も見られましたし、メンターの方は深夜までフォローしたりしていたようです。
最終報告は、中間報告とほぼ同じ形式でしたがプレゼン時間は3分。参加者、審査員の投票および審査員の採点によって、最終ピッチへの進出チームが決定されました。この時点で開発リタイアしていた私は、スポンサー企業の審査員として参加させていただきました。最終ピッチに進出したチームはもちろんのこと、残念だったチームも、とても素敵なプロダクトが多く、楽しく刺激的な時間となりました。
最終ピッチイベント@東京ドーム シアター・G・ロッソ
NSSOLの西川も審査員のひとりとして参加させていただきました。
最終プレゼンは、大きな舞台で、緊張感が漂っていましたが、全チームとも、最後まで力強くプレゼンを行っていました。 現役バリバリのエンジニアからプログラミング初心者まで、様々なバックグラウンドを持つ参加者が集まり、それぞれの想いをプロダクトに込めていました。そのアツい想いと、そして何よりも心から楽しんでいる様子がプレゼンを通じて伝わってきて、とても感動的でした。
審査員を務めたNSSOL西川のコメント
このハッカソンが、わずか4~5ヶ月で立ち上がり、参加者ほか、サポーターもスポンサーも集めて開催に至ったことに驚きです。実にハッカソン的につくられたハッカソン。熱意のチカラに感動しました。
Dots to Codeは、「女性とノンバイナリー向け」ということで、一定のハードルが下がり、安心して初めてハッカソンに参加された方も多いと聞きました。 アイデアは、性別に特化したものに限らず、各自の経験や観察から得られた多種多様な課題へのアプローチがなされていて、面白かったです。
今後益々Dots to Codeが盛り上がり、社会課題解決マインドを持った人たちが誕生してくれると、より社会は面白くなると思います。Dots to Codeのチカラで、いずれは性別を意識することなく共に社会課題に向き合い誰もが活躍できる世となり、Dots to Codeが役割を終えることを願います。
その日まで、ぜひ続けて欲しいです。
おわりに
Dots to Codeの記念すべき第1回にスポンサー企業の担当者として、イチ参加者として、かかわることができて、とてもうれしく思っています。これからも応援しています。