2023/11/18(金)~19(土)に実地開催されたサイエンスアゴラ2023に、JISA(情報サービス産業協会)の学校教育に関する活動コミュニティのメンバーとして参加してきました。NHS(日鉄日立システムソリューションズ株式会社)とのコラボレーションで運営したプログラミング体験ブースの舞台裏を紹介します。
サイエンスアゴラとは
サイエンスアゴラは、異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつなぎ、多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」を考えるイベントです。
JISAの学校教育に関する活動コミュニティとは
JISAの学校教育に関する活動コミュニティは、デジタルネイティブ世代に対しての教育育成活動の支援や各種社会的啓蒙活動を実践することを目的に設置されたコミュニティです。K3Tunnelの中のヒトである今野とNHS萬谷氏が共同で部会長を務めています。
今年度の活動の目玉のひとつが、今回のサイエンスアゴラ2023への出展です。
プログラミングで水の流れを表現しよう
JISAの企画は「プログラミングで水の流れを表現しよう」というもので、栃木県立宇都宮工業高等学校の生徒さんが作成したArduino互換機を使ってLEDテープの光を制御するプログラミング体験を行いました。
プログラミング体験は30分から40分で、ひと組にひとりメンターがつく形で行いました。
今回は、中学生以上を対象とし、Arduino IDEを用いたテキストコーディングで、配列や繰り返し文を使う内容としました。体験コンテンツは以下の通りです。
テキスト通りにすすめていくと、5つの光がテープを流れるようになります。その後、満足するまで、スピードを変えたり、色を変えたり、数を変えたりと自由にアレンジしてLEDテープとArduino互換機はお持ち帰りいただきました。(予定数を超えてしまったため、途中から体験のみとしました)
体験の様子
- キラキラと光るLEDテープに興味津々の小中学生がたくさん来てくれました。
- メインターゲットの中高生を中心に、小学校高学年から大人まで幅広い年齢層の方に体験していただきました。
- 中学生以上が対象のプログラミングワークショップは、男子ばかりになりがちなのですが、今回は女子も多く参加していただけたのが、運営スタッフとしてはうれしかったです。
- なかにはプログラミングが初めてで「老眼で文字が見にくいわ~。でも面白い!だんだんわかってきたわ~」という女性のかたも。
- プログラミングのトピックとしては、初心者には難しい内容でしたが「最後までやる!」とオプションの内容までやり切る方がほとんどでした。
- 「水の流れ」というテーマを放り出し、光の色を自分の好きな色に変えて楽しそうにしている姿が印象的でした。
NHSとのコラボレーション
JISAの学校教育に関する活動コミュニティの部会長である萬谷氏が所属するNHSは、毎年サイエンスアゴラで子ども向けのプログラミング体験ブースを出展しており、毎年子供たちに大人気です。
今年は、聖学院高等学校とのコラボで、以下の内容でブース出展しました。
企画名
SkyBerryJAMで色々なプログラミングを楽しもう!
出展者名
日鉄日立システムソリューションズ / 聖学院高等学校
企画概要
小学生から高校生まで楽しめるプログラミング体験コースをご用意。LEDを自在に光らせたり、センサーを使ってロボットを自動コントロール。世界を作るプログラミング体験をやさしくサポートします。本格的なテキスト言語によるプログラミングを行いますが、専用のカードを使ってロジックを作ったり命令文に置きかえたりするので初心者でも安心です。ブロック型のビジュアルプログラミングから一歩すすんだ本格的なプログラミングの入り口を体験してみよう。
今年の様子
今年も例年通りの盛況ぶりで、多くの子どもたちが楽しそうにプログラミングしていました。
聖学院高等学校とコラボしていることも、NHSのブースの特徴のひとつです。高校生がメンターとして子供たちに教えてあげていました。
JISAのブースに興味を持ってくれたけれど、まだ少し難しいという子どもたちには、NHSのブースに案内してあげることもできました。またNHSのブースでメンターをしていた高校生がJISAのブースで体験していってくれたりと、ブース間での交流が自然と発生していました。
サイエンスアゴラをふりかえって
サイエンスアゴラでは、出展者と参加者、出展者同士のコミュニケーションが生まれる素晴らしい体験をすることができました。
今後もさまざまな機会をとらえて、プログラミングの楽しさを伝えていきたいと思います。